界面活性剤の種類、石鹸と合成界面活性剤の違い・注意点・見分け方

「界面活性剤」は、油汚れを効率よく落とすのに
効果的。

「界面活性剤」は、大きく2つのタイプに分かれ、

種類が違うと効果の発揮の仕方や作られ方も
変わります。

そこで、「界面活性剤」の種類と見分け方を
お伝えします。

★ 「界面活性剤」は2種類

「界面活性剤」は、作られ方の違いで、

・石鹸
・合成界面活性剤

と大きく2種類に、分けられます。

「石鹸」「合成界面活性剤」は、
原料の組み合わせなどでさらに細分化され、

「合成界面活性剤」は、原料や配合する量が
変わると、洗浄力の強さも大きく変わります。

★ 「石鹸」と「合成界面活性剤」の違い

「石鹸」と「合成界面活性剤」は、
具体的に、どのような違い?

・原料の違い

「石鹸」は、一般的に

・ヤシ油
・牛脂
・パーム油

などの「天然の油」が原料として使われ、

「合成界面活性剤」は、一般的に

・石油系の成分

から作られます。

ただし、最近は、「合成界面活性剤」でも

・パーム油

などの「天然成分」と「石油成分」の両方が
原料のものもあるので注意しましょう。

・作り方の違い

「石鹸」を作る方法は、とてもシンプル。

「天然の油」に苛性ソーダなどの「アルカリ成分」
を混ぜて作る方法や、

油から取り出した「脂肪酸」を「アルカリ」で
中和させて作る方法。

「合成界面活性剤」は、とても複雑な反応によって
作られ、

出来上がった「合成界面活性剤」も複雑な構造の
化学物質。

「石鹸」は、材料も方法もシンプルに作られる
ので、肌や環境への負担も少ないですが、

「合成界面活性剤」は、複雑な反応で作られ、
複雑な構造を持つので、肌や環境にいろいろな
悪影響を与えてしまいます。

★ 「石鹸」と「合成界面活性剤」を見分ける方法

「石鹸」は、固形や液状などいろいろなタイプ
のものがありますが、「固形石鹸」には、
「合成界面活性剤」を含むものもあり、

「石鹸」か「合成界面活性剤」か判別は難しい
と言えますが、

見分けるには、商品に記載されている成分表を
見ましょう。

成分表に、

・石鹸素地
・純石けん分
・脂肪酸ナトリウム
・石鹸素地
 (または脂肪酸ナトリウムまたは純石けん分)
 水分、グリセリン

とのみ記載されているのは、「純石鹸」。

成分表に、

・ラウリル硫酸Na
・ラウレス硫酸Na(SLS)
・スルフォン酸ナトリウム
・ポリオキシエチレンラウリルエーテル硫酸塩
・パレスー3硫酸Na
・ラウリル硫酸アンモニウム

などの記載があれば、
「合成界面活性剤」配合。

「石鹸」の中にも、香料や酸化チタンなどが
含まれているものもあるので、

成分表を注意して見ましょう。


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