今さら聞けないターンオーバー「意味・仕組み・ケアのポイント」など

「スキンケア」で正しく知っておきたいのが
「ターンオーバー」。

実は、「ターンオーバー」について
勘違いしている人は少なくないのです。

そこで、今さら人に聞けない「ターンオーバー」
の「仕組み・日数・ケアのポイント」など
基礎知識についてお伝えします。

★ 「表皮」の構造

「ターンオーバー」が行われているのは、
肌の「表皮」という部分。

なので、「ターンオーバー」について理解する
のには、「表皮」の構造や特徴を知ることが大事。

表皮は、0.2mmと薄く、肌の表面から順番に、

・角層
・顆粒層(かりゅうそう)
・有棘層(ゆうきょくそう)
・基底層(きていそう)

と4つの層が積み重なっています。

「角層」は、平たいオブラート状の死んだ
角質細胞からできていて、

14~20層ほどの角質細胞が0.02mmほどの厚さ
で重なって、肌全体を覆い、保護。

その下の「顆粒層」と「有棘層」は、成長期の層
とも言われ、細胞が成長段階にあります。

「表皮」の一番下には、新しい細胞を生み出す
細胞の生産工場である基底層があります。

★ 「ターンオーバー」とは?

「ターンオーバー」とは、「表皮」で行われて
いる細胞の生まれ変わりで、

「ターンオーバー」が上手くいかないというのは、
細胞の生まれ変わりが上手くできなくなるという
意味。

「ターンオーバー」が乱れるというのは、
細胞の生まれ変わりが早くなったり遅くなったり、
正常に新しい細胞が作れなくなっている状態。

新しい細胞が作れないと、肌のトラブルが
起きてしまうのです。

★ 「ターンオーバー」のしくみ

「ターンオーバー」は、「表皮」の最下層である
「基底層」から始まり、

「基底層」では、基底細胞という細胞が
次々と作られ、

「基底層」で作られた基底細胞は、
有棘細胞や顆粒細胞に変化しながら上へ上へと
押し上げられます。

「有棘層」と「顆粒層」が成長期の層と
言われるのは、細胞が成長する大事な
過程だからなのです。

細胞が「角層」までくると、
細胞は核を失って死に、角質細胞になり、

角質細胞は20層ほど積み重なっていて、
皮膚の一番外側にくると剥がれ落ちます。

この一連の流れが「ターンオーバー」です。

★ 「ターンオーバー」にかかる日数

「ターンオーバー」にかかる理想的な日数は28日。

「基底層」で細胞が生まれて、成長期を通り、
「角層」の下まで辿りつくのが約14日。

角質細胞になって剥がれ落ちるまでに
さらに約14日かかります。

残念なことに「ターンオーバー」の日数は
加齢とともに増えてしまい、

30代では40日、40代では45日に伸びると言われて
ます。

「ターンオーバー」の日数が伸びる、遅くなる
というのは、いつまでも古い細胞が肌に留まって
しまうということ。

年をとると肌のごわつきやくすみを感じるのは、
「ターンオーバ」ーの遅さが原因なのです。

★ 「ターンオーバー」は遅くても早くてもダメ!

だからといって「ターンオーバー」は早ければいい、
というわけではありません。

早くなりすぎてもダメ。

「ターンオーバー」が早くなりすぎると、
成長しきれていない未熟な細胞が肌の表面に
現れてしまい、

肌を乾燥や外敵からしっかり守れなくなって、
敏感肌になってしまうことに。

「ターンオーバー」は、遅くても早くても
ダメなのです。