脂肪細胞から分泌される「レプチン」は、肥満で
「脂肪」が増えるとたくさん分泌されるように。
では、「脂肪」が増えるほど「レプチン」が効い
て痩せるの?
その逆です。
実は、「レプチン」の分泌過剰にはリバウンド
とも関係する恐ろしい落とし穴が。
Contents
★ 肥満が「レプチン」の効果を悪くする
肥満で「レプチン」が増えすぎると、「レプチン」
の効力はなくなってしまうのです。
「レプチン」が働くためには、脂肪細胞から
「レプチン」が分泌されるだけではダメ。
「レプチン」は、視床下部にしっかり感知されて
初めてダイエットへの効果を発揮するのです。
肥満によって大量の「レプチン」からの刺激を
受け続けた視床下部は、その刺激に慣れてしまい、
「レプチン」に反応しなくなってしまうのです。
視床下部が「レプチン」に反応しなくなると、
いくら食べても満腹を感じなくなり過食に、さらに
「脂肪」が増え。
視床下部は、より「レプチン」に反応しなくなる。
肥満は、「レプチン」が効かなくなって太る
マイナスのループを作ってしまうのです。
★ 「レプチン」の効きが悪くなるとリバウンドが
「レプチン」が「脂肪」の増えすぎで効かなく
なると、頑張って「ダイエット」に成功しても、
リバウンドを起こしやすくなってしまいます。
「レプチン」の効き目の低下が、リバウンドを招く
5つのステップ
1.満腹になるのにより多くの「レプチン」が必要に
肥満によって「レプチン」の効き目が悪くなると、
満腹を感じるのにいつもより多くの「レプチン」
が必要になります。
2.「ダイエット」で脂肪が減ると「レプチン」も減る
「ダイエット」が成功すると、もちろん脂肪の量
も減り、脂肪細胞から分泌される「レプチン」の
量も減ります。
3.「レプチン」の効き目はすぐには回復しない
「ダイエット」の成功で「レプチン」が減っても、
「レプチン」の効き目はすぐには回復しません。
脳はまだ、満腹になるためにたくさんの量の
「レプチン」を必要としているからです。
4.脳は食事が足りないと勘違いして脂肪溜め込み体制に
脳が多くの「レプチン」を必要としているのに、
「ダイエット」によって「レプチン」の量が減少。
すると、脳は食事の量が足りないと判断、勘違い
して、飢餓に備えて食欲を高め、さらには消費
エネルギーを少なくして、
脂肪溜め込み体質にするように体に司令を出して
しまうのです。
5.いつもの食事量では足りず食べ過ぎてしまう
「レプチン」の効き目が回復するまで、食事の量
を元に戻しても、それだけでは足りない状態が、
1~2ヶ月程度続く。
この1~2ヶ月の期間こそが、痩せにくくなる、
「ダイエット」の魔の停滞期。
このときに、食欲に負けて食べる量が増えると、
見事にリバウンドしてしまいます。
★ リバウンドを防ぐには穏やかな「ダイエット」!
すぐに「痩せたい」からといって、急激に「脂肪」
を落とすと、上記のようにリバウンドの罠に。
急に「脂肪」が減れば減るほど、脳は「レプチン」
不足になり、体が飢えていると勘違い、「脂肪」を
溜め込むようになってしまうからです。
リバウンドを防いで「ダイエット」に成功するため
には、少しずつ体重と「脂肪」を減らすことです。
そうすることで、脳が「レプチン」不足になるの
を防ぎつつ、「レプチン」の効き目を回復させる
ことができますよ。
1ヶ月に体重の1%または1kgの減量を目安に、
「ダイエット」に取り組み「レプチン」を味方に
つけましょう。